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【海外メンバーインタビュー】ブラジルで日本語教師をしていた私が、日本の音楽業界に飛び込むまで。"遠い夢"を諦めず、J-POPとラテンアメリカの架け橋へ。

  • 6月12日
  • 読了時間: 11分

今回は、2024年からグリッジで働くマイさん(Mai Oliveira/ブラジル在住)に話を伺いました。


ブラジル・フォルタレザで育ち、子どもの頃に見たアニメをきっかけに日本のカルチャーに出会ったマイさん。14歳から独学で日本語を学び始め、大学ではファッションデザインを専攻しながら日本語学校にも4年間通学。


卒業後は日本語教師として4年以上のキャリアを歩み、2023年に研修プログラムで日本に半年間滞在したことをきっかけに「もっと挑戦したい」と動き出し、グリッジへとたどり着きました。


ブラジルから12時間の時差を超えて日本のエンタメ業界に関わるマイさん。今回はちょうど来日中という貴重なタイミングで、これまでの歩みと、リモートで多国籍チームと働く日々、そしてこれからの挑戦について話してもらいました。



目次

  • きっかけは、ブラジルで放送されていた日本のアニメ。

  • ファッションを学びながら、独学で身につけた日本語。

  • 日本語教師としてのキャリアと、人生を変えた日本での6ヶ月。

  • SNSでの発信を始め、SNSでグリッジと出会う。

  • 「J-POPで学ぶ日本語」——教師時代の経験が、コンテンツの武器に。

  • プレイリストに増えていく、まだ知らなかったアーティストたち。

  • リモートでは感じづらい”距離感”を、リアルに体感した2ヶ月。

  • 『遠い夢』のその先へ。ラテンアメリカに、日本の音楽を届けたい。



きっかけは、ブラジルで放送されていた日本のアニメ。


▍まず、マイさんのご出身と、日本のカルチャーに興味を持ったきっかけを教えてください。


ブラジル北東部のフォルタレザという、海に面した街で生まれ育ち、今もそこに住んでいます。


ブラジルには日系の方も多く住んでいて、日本のカルチャーが好きな人がたくさんいるんです。


私が日本に興味を持ったのも、子どもの頃にブラジルのテレビで放送されていた『カードキャプターさくら』や『セーラームーン』がきっかけでした。アニメの世界観や雰囲気に夢中になって、そこから日本の音楽やポップカルチャーに自然と惹かれていきました。


▍音楽はどんなジャンルが好きになっていったんですか?


最初はアニソンから入り、YouTubeでいろんな日本のアーティストを調べるようになりました。J-POPだけでなく、ビジュアル系やロックもよく聴いています。


もともとユニークでクリエイティブなデザインやファッションが好きだったので、その延長線上で、ビジュアル系の世界観にもどんどん惹かれていったんだと思います。



ファッションを学びながら、独学で身につけた日本語。


▍日本語はいつ頃から勉強されていたんですか?


14〜15歳の頃から独学で勉強を始めました。アニソンの歌詞を自分で書き写して、意味を調べて翻訳してみる、ということを繰り返していました。


18歳からは日本語学校に通い始めて、4年間のコースを修了しました。


▍大学ではファッションデザインを専攻されていたんですよね。


はい。実はもともと日本のファッションが大好きで、文化服装学院で学ぶことが夢だったんです。ただ、当時の私にとっては遠い夢のように感じられていて、ブラジルの大学でファッションデザインを専攻することにしました。


大学では特にアジアのファッションやポップカルチャーをテーマに研究をしていました。日本語学校と並行して通っていたので、忙しい時期ではありましたね。




日本語教師としてのキャリアと、人生を変えた日本での6ヶ月。


▍大学卒業後はどんなキャリアを歩まれたんですか?


本当はファッションや日本の音楽に関わる仕事がしたかったのですが、当時はなかなか機会がありませんでした。


とにかく日本に関わるような仕事をしたいという思いがあり、日本語教師の仕事はご縁があったので、2018年から日本語学校で教えるようになりました。


並行して、日本語学校の仲間たちと一緒に、よさこいや盆踊り、カラオケ大会、アニメイベントなど、日本文化に関わるイベントを企画して開催していました。


その他にも、K-POPやJ-POPのダンスカバーグループのメンバーとしても活動していて、いろんなイベントや大会に参加していましたね。


▍仕事以外でも、日本のカルチャーにかなり深く関わってこられたんですね。


そうですね、本当に好きだったので。


大学時代にも、ジャパンファウンデーション(国際交流基金)が大学生向けに開催している1週間のプログラムに参加したことがあって、その時はサンパウロで「日本のファッションと"可愛い"」をテーマにプレゼンテーションをしたこともありました。


▍そして2023年に、改めて長期で日本に来られるんですよね。


はい。2023年に、ジャパンファウンデーションが運営している、海外で日本語を教える教師向けの6ヶ月の研修プログラムに参加して、初めて日本に長期で滞在することができました。


日本語の文法や指導法を学ぶだけでなく、浴衣、書道、茶道、津軽三味線、和太鼓など、日本の伝統文化を体験できるワークショップにも数多く参加させてもらいました。



大学時代までは「日本に旅行する」「日本で働く」というのは私にとって遠い夢のように感じていたので、実際に半年間も日本で過ごせたことは、本当に大きな転機になりました。



SNSでの発信を始め、SNSでグリッジと出会う。


▍グリッジとはどのように出会われたのですか?


日本で過ごした6ヶ月が、私の視野を大きく広げてくれていて、ブラジルに戻ってからも「日本語の先生だけじゃなくて、もっと別の挑戦もしてみたい」「日本語と日本文化の知識をもっと使える仕事がしたい」という気持ちが強くなっていったんです。


その思いをかたちにする一歩として、SNSで日本語を教える動画を投稿し始めました。そうしているうちに、たまたまSNSでグリッジのメンバー募集の投稿を見かけたんです。


その投稿を見た瞬間、「これはまさに私が探していた仕事だ」と思いました。


ずっと大好きだった日本の音楽に関わりながら、日本語の知識も活かせる。自分にぴったりだと感じて、すぐに応募しました。


▍入社前と入社後でギャップはありましたか?


日本の会社で働くのは初めてだったので、応募した時点で「これは大きな挑戦になる」とは分かっていました。ただ、その時の自分は「私ならできる」と信じていたので、思い切って一歩を踏み出すことができました。


難しかったのは、やっぱり時差ですね。ブラジルと日本は12時間離れているので、毎週のミーティングの時間に合わせなければいけません。


とはいえ、私はもともと朝より夜の方が元気なタイプなので、結果的にそんなに苦ではなかったです。


日本のメンバーが「あまり遅くならない時間に」と配慮してくださって、私の夜10時半、日本の朝10時半に定例ミーティングを設定してもらっています。


お互いにとっていい時間に実施できているので、とても助かっています。



「J-POPで学ぶ日本語」——教師時代の経験が、コンテンツの武器に。


▍グリッジでは具体的にどんな業務を担当されているのですか?


あるレーベルのグローバル向け公式SNSアカウントの運用をメインで担当しています。所属アーティストの最新情報を、毎日英語で発信しています。担当してからもう1年以上経ちますね。


毎週、日本人メンバー2名と韓国在住のメンバーと一緒にオンラインミーティングをして、コンテンツの企画や発信の方針について話し合っています。


テーマ別のプレイリストやクイズ動画など、オリジナルコンテンツの企画もチームで考えていて、私はキャプション作成、ストーリーズの運用、そして数値の分析を主に担当しています。


アカウントを成長させるために何をすればいいか、メンバーと相談しながら進めるのが日々のスタイルです。


▍マイさんのこれまでの経験や視点が活きたなと感じる仕事はありますか?


今、定期的に投稿しているコンテンツの一つに「J-POPで学ぶ日本語」というシリーズがあります。


これは私自身の日本語教師としての経験を活かして、曲の歌詞を使って日本語の表現を紹介していくコンテンツです。


私自身、独学で日本語を勉強していた時に歌詞をたくさん使っていましたし、海外で日本語を学んでいる人の話を聞くと、好きなアーティストの曲から学んでいる人が本当に多いんです。




インターナショナル向けのアカウントだからこそ、「日本の音楽が好きで、日本語にも興味がある人」にとって価値のあるものを提供できたらと思って企画しました。


SNSはフォローしてくれている人に何らかの「価値」を届けることが大事だと、チームの皆さんとも話していたので、それを形にした取り組みです。



プレイリストに増えていく、まだ知らなかったアーティストたち。


▍仕事の中で、特にやりがいや楽しさを感じるのはどんな時ですか?


新しいアーティストに出会えることですね。


もともと知っていたアーティストについて発信するのも面白いんですが、仕事を通して、これまで全く知らなかった素敵なアーティストや楽曲に出会えるのが本当に楽しいです。


気づくと自分のプレイリストにどんどん新しい曲が増えていくんです。


先日、日本のタワーレコードに行った時も、お仕事を通して知ったアーティストのアルバムをたくさん見つけられて、本当に嬉しかったですね。


▍逆に、難しさを感じる場面はありますか?


時差以外で言うと、語彙力ですね。


私の日本語は、それまでは日本語学校の教室の中や日常会話が中心だったので、エンターテイメント業界の用語や、SNS分析の専門用語、ビジネスで使う表現は新しく学ばないといけませんでした。


最初の数ヶ月は、業務で出会った新しい単語を毎回メモして、自分用の用語集を作っていました。


地道ですけど、ミーティングの中で、以前は難しくて使えなかった単語を自然に使えるようになっている瞬間があると、すごく嬉しいですし、自分の成長を感じられました。



リモートでは感じづらい”距離感”を、リアルに体感した2ヶ月。


▍今、ちょうど日本に来られていますよね。どんな経緯で来日されたのですか?


今回は3月から日本に来ていて、もうすぐブラジルに戻る予定です。


旅行と仕事を兼ねていて、日本に滞在しながら、グリッジの仕事は基本的にリモートで続けつつ、何度かオフィスにも訪問しました。


▍滞在中、グリッジのメンバーともリアルで会われたんですよね。


はい。3週間ほど前、ちょうど韓国在住のジョンさんも日本に来られていたタイミングだったので、メンバーの皆さんと集まる機会がありました。


いろんな国から来たメンバーが集まって、全員が日本語で会話している光景は、本当に面白かったです。



▍リアルで会ってみて、何か感じたことはありましたか?


言葉だけじゃなくて、その背景にある文化の違いを感じる場面が多くて、勉強になりました。


例えば、ブラジルでも職場では丁寧な言葉を使うんですが、丁寧すぎる言葉を使ってしまうと、逆に距離を感じさせてしまうこともあるんです。


なので、私自身はカジュアルで親しみやすい話し方の方が自然に感じるタイプなのですが、日本ではカジュアル過ぎず、相手への敬意を示すという意味でも丁寧な言葉を使うことが多いですよね。そういったことを肌で感じました。


オンラインでも話すことやチャットをすることはできますが、こうした人と人との距離感といったようなことはリアルで会ってみないと分からない部分なので、非常に勉強になりました。



『遠い夢』のその先へ。ラテンアメリカに、日本の音楽を届けたい。


▍これから、グリッジで挑戦してみたいことはありますか?


今は英語で発信するアカウント運用を担当していますが、将来的には、ラテンアメリカのファンに向けてポルトガル語やスペイン語で日本の音楽を発信していきたいと思っています。


ラテンアメリカにも、日本の音楽に興味を持っている人がたくさんいるんです。


ライブやプロモーションをもっとラテンアメリカに広げて、現地のファンとアーティストをつなぐような取り組みをしていきたいと思っています。



日本のアーティストの活動がラテンアメリカでさらに広がっていくきっかけを作れたら、本当に嬉しいですね。


▍最後に、グリッジへの応募を考えている方へメッセージをお願いします。


自分にとって「遠い夢」のように感じられるキャリアでも、諦めないでほしいと思います。


私自身、子どもの頃から日本のカルチャーが大好きでしたが、ブラジルから日本のエンタメ業界に関わる仕事につくなんて想像したこともありませんでした。


でも、自分を信じて、一歩ずつ挑戦と努力を続けてきたからこそ、今こうしてグリッジで好きなことを仕事にできています。


最初は難しく見えるかもしれません。


でも、全力で挑戦して動き続ければ、きっと叶うと思います。


「いつか日本の音楽業界で仕事をしたい」と思っていた方は是非ご応募いただければと思います。



いかがでしたでしょうか?


ファッション、日本語教師という道を歩みながらも、好きだった日本の音楽に関わるキャリアを諦めなかったマイさん。今ではブラジルから日本のエンタメ業界に関わり、次はラテンアメリカへその輪を広げようとされています。


マイさんのインタビューを通して、


「自分が好きな日本の音楽やカルチャーを、仕事として届ける側に回りたい」


「海外にいながら、日本の音楽業界に関わる仕事をしたい」


そう感じた方は、ぜひお気軽にエントリーいただければと思います。


業務委託・正社員・学生インターン、様々な形で仲間を募集しております。


もちろん、日本のメンバーも募集していますので、グローバルなチームで世界に向けた仕事をしてみたいという方も、ぜひご応募ください。


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